色合せ【いろ・あわせ】

色見本の色に合わせた特色インキを調合する作業、および印刷機での調整で刷色を合せる作業をいいます。
複数色のインキを調合して色味を合せた特色インキを作り、指定色見本と刷りあがりを付き合わせて比較し色味や濃淡を調整します。
このような特色インキでの印刷は、通常のプロセスカラー4色印刷の掛け合わせによるカラー印刷より再現できる色域が広いことに加え1色分の印刷ですむためコストが抑えられますので、伝票印刷では一般的です。
インキを調合する際は、指定色に近い色のインキをベースに足らない色味を加えて調整していきますが、印刷物の刷色は印刷する用紙の種類(紙色や表面の平滑性の違いなど)によって見え方が変わるので、適量を短時間かつ正確に調合するには知識や判断力など熟練した技術が求められます。
印刷工場向けに少量の特色インキを調合するための機械もあり(調色機、調肉機などとよばれます)、プロセスカラー4色のインキを正確な配合で混ぜ合わせて特色インキを作ることができます。配合比はデータ化できるので再現性に優れます。
その他、通常のインキでは表現できない「金、銀」のメタリックカラーや「蛍光カラー」、「白色」といった特殊な印刷色には、専用のインキを用います。

伝票印刷用語集